Tri Auto ZX2+

Tri Auto ZX2+ トライオートZX2+

新世代の回転駆動方式 OGP2モード

ファイル破折のリスクを大きく低減
OGP2モードは、時計回りと反時計回りのレシプロ駆動を交互に繰り返す新たな回転駆動方式です。
同方向に360°以上回転しない駆動方式で、ファイルが根管にくい込んでしまった場合でも、ねじ切れて破折するリスクを低減します。

 

 

自然な根管形態を維持
OGP2モードでの形成は根管壁を均等に切削しながら進むため、湾曲した根管や狭窄した根管であっても、自然な根管形態を維持しながら形成でき、手技よりも高い切削効率で治療が行えます。

根管長測定と連動するアピカルアクション
形成時に根管内のファイル位置を検出し、ファイルの先端が根尖に近づくにつれて自動的に回転速度を低下させ、設定した作業位置に達すると回転が自動で停止します。手技に似た感覚で、より安心して治療を行えます。

シンプルな治療フロー

穿通・グライドパス・拡大形成を1モードで

OGP2モードは#10の穿通用ファイルから#40などの拡大形成用ファイルまで幅広く使用でき、時計回りファイルと反時計回りファイルの両方に対応しています。治療中に回転モードを変更する必要が無いため、初めてエンドモーターを使用される場合でもスムーズに治療を進められます。すでにエンドモーター用のファイルをお持ちの場合は、そのままトライオートZX2+に装着してご使用いただけます。

 

より効率的に拡大形成を行うための
OTRモード (Optimum Torque Reverse)

拡大形成の際、OTRモードを使用することで、より短時間で効率的に治療を進めることが可能です。
OTRモードは、連続回転を行いながらファイルにかかる負荷を検出し、設定値以上の負荷がかかると反転して負荷を軽減する回転駆動方式です。切削力が高く、エンドモーターの使用に慣れている方におすすめです。

 


 

トライオートZX2+を応用した症例

Case 1
湾曲根管 (上顎左側第一大臼歯)、 石灰化根管 (上顎左側第二大臼歯)

 

上顎左側第一大臼歯
近心頬側根の湾曲が強く、このような症例でのグライドパスはOGP2により行い、根管形成でのストレスを軽減させる。オーバーフィリングなく充填を終えることができた。

上顎左側第二大臼歯
術前のデンタルレントゲン写真では歯冠部歯髄の一部は確認できるが歯根部はほとんど歯髄腔が確認出来ない。石灰化根管にもOGP2の回転駆動は有効的で短時間でグライドパスが達成出来た。充填後では頬側根はS字カーブと曲率半径が4mm以下のSevereな湾曲根管となっている。

Case 2
狭窄根管 (上顎右側第一大臼歯)

 

前院にて歯髄保存を試みたものの、不可逆性歯髄炎に至った症例である。歯髄腔の狭窄が認められ、根管口探索は困難であった。MB2根を含めた4根に対してOGP2モードで穿通、グライドパスを行った後、OTRモードに切り替えて拡大形成を行った。4根管で穿通から最終拡大号数までの根管形成にかかった時間は7分程度であった。
 

Case 3
穿通があきらめられていた症例 (上顎左側第二大臼歯)

 

過去の根管治療において完全に穿通があきらめられていた症例の再治療症例。根管口の再明示後、OGP2モードでマイクログライドパス、グライドパス、拡大形成を行った。MB根管、DB根管はいずれもS字型に湾曲しており、特にMB根管は手用器具だけでは治療時間が著しく長くなり、難易度は極めて高い根管であると考えられる。拡大形成完了までに要した時間はMB根管は6分、DB根管は5分、P根管は3分、全3根管で14分であった。
 

 

症例を提供いただいた医院様での一例です。
症例提供 : 牛窪敏博先生(U'zデンタルクリニック) 岡本基岐先生(大阪大学) 外賀泰先生(KIX DENTAL OFFICE)

各モードと用途

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