タービンの再生処理 (お手入れ)TwinPower Turbine
感染予防のため、必ず患者さんごとにハンドピースの再生処理を行ってください。
1.使用した後に → 2.洗浄・消毒 → 3.乾燥 → 4.注油 →
5.点検 → 6.包装 → 7.滅菌
ゴーグルやグローブ、マスクなどの個人防護具(PPE)を着用して再生処理を行ってください。
使用する薬剤や洗浄の条件などの詳細は製品に付属の取扱説明書をご参照ください。
1.使用した後に
ハンドピースからバーを取り外し、 歯科用ユニットの給水スイッチを ON にして 20 秒間回転させます。
ハンドピース接続部からハンドピースのヘッドに向かって全体をふき取り、 目に見える汚れを除去します。
2.洗浄・消毒
<機械洗浄の場合>
ハンドピースをウォッシャーディスインフェクターのハンドピースホルダーに取り付けます。
ミーレADS2 等のシリコンアダプタを使用する場合は、ハンドピースに付着した汚れを流水下で歯ブラシなどを用いて予備洗浄してください。
上記の当社推奨条件になるように WD の洗浄条件を選択し、洗浄します。(熱水消毒は A0:3000 を推奨)
<用手洗浄の場合>
付着した汚れを流水下で歯ブラシなどを用いて洗い流します。
注水口ワイヤーで注水口を清掃し、流水で洗い流します。
清掃後は水分を拭き取り、マイクロファイバークロスに消毒用エタノールを含ませハンドピース全体を清拭します。
洗浄後は必ずすみやかに乾燥と注油を行ってください。
3.乾燥
歯科用ユニットにハンドピースを取り付けて1秒間回転させるか、エアーガンでエアーをハンドピースに吹きつけて、ハンドピース内の水分を排出した後、ハンドピースに付着した水分を拭き取り乾燥させます。
洗浄後、ハンドピース内に水分が残っていると、腐食や注油、滅菌不良の原因となります。
4.注油
必ず各患者さんへの使用ごとにモリタマルチスプレーで注油してください。
注油は、洗浄・消毒後またはオートクレーブ滅菌前に行ってください。
スプレーノズルのレバーを矢印方向に上げます。
ヘッド部をガーゼなどでおおい、チャックスプレーノズルの先端をバー挿入口に挿入し、2秒スプレーします。
スプレーノズルのレバーを矢印方向に下げます。
スプレーノズルを接続部に挿入し、ハンドピースをしっかり保持して2秒スプレーします。
チューブにハンドピースを取付けます。
ハンドピースを15秒以上空転させヘッド内の余分な油分を除去し、ガーゼでふき取ります。
チューブからハンドピースを取外します。
ヘッド部の余分な油分を拭き取るときは、回転中にプッシュボタンに触れないようにしてください。
キャップ、カートリッジが摩耗し、バーの着脱が困難になります。
弊社歯科用ハンドピースメンテナンス装置を使用することで注油・余剰オイルの除去を行うことも可能です。
5.点検
※ 毎日 1 回またはバーの保持力が弱く感じられる場合は、チャック保持力テストを行ってください。
テスターが当たるところまで軽くまっすぐ挿入します。
プッシュボタンをしっかり押しながら、テスターを奥までまっすぐ挿入し、ボタンから指を離します。
テスターを溝が見えるまでゆっくり引張ります。
溝が見えた場合
チャックの保持力は正常
溝が見えたら引張りを中止し、ゆっくり戻します。
プッシュボタンをしっかり押しながら、テスターをまっすぐ引抜きます。
溝が見えないで引抜けた場合
チャックの保持力が低下
チャック部への注油を行い、再度テストしてください。
それでも保持力が回復しない場合は、カートリッジを交換してください。
チャック保持力の低下により、バー・ポイントが抜け口腔内を傷つけたり、患者さんが飲込むおそれがあります。
6.包装
ハンドピースが濡れていないことを確認してから滅菌バッグに入れます。
PVA(ポリビニルアルコール)などの水溶性の接着成分を含む滅菌パックは使用しないでください。
滅菌中に溶出した接着成分がハンドピース内に入り込み、固着して回転しなくなる場合があります。ISO11607 準拠の滅菌バッグにも PVA が含まれる場合があります。
7.滅菌
ハンドピースをオートクレーブ内で水平になるように設置し、滅菌します。
<プレバキューム方式 (クラスB) >温度:+134℃ 時間:3分以上
<重力置換式 (クラスB以外) >温度:+132℃~+135℃ 時間:5分以上
滅菌後は乾燥した環境で保管してください。
オートクレーブ滅菌後は熱くなっているので、十分に冷めるまで触れないでください。
ハンドピースは必ず患者さんごとにオートクレーブ滅菌を行ってください。
ハンドピースを立てて滅菌するときはヘッド部を上にしてください。
滅菌後、オートクレーブ内にハンドピースを入れたままにしないでください。
インスツルメントのオートクレーブ滅菌手順
ルブリナ2を使用してメンテナンスを簡単に
[3.注油] の項目はルブリナ2を用いることで簡単・確実に短時間で行うことができます。
モリタマルチスプレーを使用し、ルブリナ2にてメンテナンスを行います。