X線による被ばくリスクをできるだけ低くし、患者さんが得られる利益がより大きくなるように、X線装置は効率的な運用を行う必要があります。
放射線防護は、国際放射線防護委員会(ICRP)のALARAの原則(As Low As Reasonably Achievable:すべての被ばくは社会的、経済的要因を考慮に入れながら合理的に達成可能な限り低く抑えるべきである)に従うことが基本とされ、必要以上の被ばくは推奨されません。
特に小児は成人に比較して放射線感受性が高いため、撮影範囲を小さくし、被ばくを必要最小限に押さえる必要があります。Veraview X800のパノラマ撮影では、撮影範囲を狭めた “小児モード”を搭載しています。
また、モリタのX線撮影装置は、そのほかにも低線量を実現するため、以下をはじめとする様々な機能を搭載しています。
- 短時間・低線量で撮影可能な180度撮影モード
- FOV(Field of View:撮影領域)が選択機能
- X線の透過しやすい部位への照射線量を下げるDose Reduction 機能
- ハイスピード撮影機能(3D Accuitomo F17シリーズ)
- セファロ撮影では、撮影範囲を制限する機能 等
搭載している機能は、機種や仕様により異なります。詳細については、各製品のページをご覧ください。
各機種の実効線量の推定値については、下記サイトにてご覧いただけます。
モリタ X線装置の実効線量 情報
https://cir.morita-mfg.com/dose_jp/